ボウリング場のレーン等の構造について説明いたします。
全国ボウリング公認競技場協議会 のホームページにボウリング場の「設備」に関しての様々な写真があります。是非一度見てみてください。
1.投球エリア~レーン
- アプローチ
- ボールを投げる際に助走する部分。ファールラインまでの4.57メートル。または、投球のための助走動作そのものを指すこともあります。
◇ アプローチが軽い ~ 靴底が滑りやすい状態のアプローチのこと
◇ アプローチが重い ~ 靴底がすべりにくい、つっかかる状態のアプローチのこと
◇ アプローチドット ~ アプローチのエリアに横一列にある丸い印で「スタンディングドット」ともいいます。ファールラインから12フィート(12フィートマーカー)および15フィート(15フィートマーカー)の地点に、板目5枚間隔でマーキングされています。投球時にどの位置に立って行うかの目安にするための点(ドット)です。「アプローチスポット」と呼ばれることもあります。 - アプローチスポット
- 「アプローチドット」を参照ください。
- アレイ (アレー)
- 「レーン」を参照ください。
- アレイズ (アレーズ)
- アレイの複数形で、ボウリング場を指します。
- アレイヘッド (アレーヘッド)
- ファールラインから1番ピンの間までのこと。
- アレイベッド
- 「ベッド」を参照ください。
- アロー
- 「スパット」を参照ください。
- エイムスパット
- 「スパット」を参照ください。
- エイムスパット・トライアングルターゲット
- 「スパット」を参照ください。
- オフセット
- ピンセッターがピンをピンスポット上に正しく立てられなかったこと。リセットボタンを押してピンを並べ直します。
- ガイド
- ファールラインとスパットとの中央にある丸い点のこと。ボールをガイドのどの位置を通して、スパットのどの位置を通すのか?というように、スパットとの組み合わせで使います。「テン・アングル・ドット」とも呼びます。
- ガター
- レーンの両サイドにある溝のこと。または、ボールがここに落ちること。「チャネル」とも言います。
- キックバックプレート
- ピンデッキからピットの部分の一部の側面
- クッション
- 「リアクッション」を参照ください。
- スイープ・バー (スイープ)
- 「レーキ」を参照ください。
- スタンディングドット
- 「アプローチドット」を参照ください。
- スパット
- ファールラインから3.65メートル先にある▲印(合計7つ)のこと。山形に配され、投球の際の目標となります。正式名称は「エイムスパット・トライアングルターゲット」といい、「ターゲットスパット」とか、アメリカでは「(ターゲット)アロー」ともいわれます。右から順に「1番スパット」「2番スパット」・・・と言い、板目5,10,15,20,25,30,35枚目にあります。スパットを真っ直ぐ前方に移動するとその先にはピンがセットされています。
- セッティー
- 「ボウラーズベンチ」を参照ください。
- ターゲットアロー
- 「スパット」を参照ください。
- チャネル (チャンネル)
- 「ガター」を参照ください。
- テイルブランク
- レーンの後ろにとりつけられている長さ2インチ(5.08cm)以内の板のこと。ボールがピットに落ちていく部分のことで、この部分はレーンの長さに含まれません。
- テン・アングル・ドット
- 「ガイド」を参照ください。
- ドーブ・テエール
- レーンの板の継ぎ目の部分のこと。ウッドレーンでは楓と松が組み合わさっています。
- ハイボード
- レーンのボードが均一になっておらず、他のボードより少し高くなっているボードのこと。
- バックエンド
- レーンの奥側3分の1のエリアのこと。通常、このエリアはオイルが塗られていないため、ボールが曲がり始める(ボールの回転が変わる)ところになります。
- バンパー
- 子供やお年寄りなどボウリング経験の少ない方がボウリングをする際に、ガターばかりではつまらないため、ボールがガターに落ちないように設けられる壁のようなもの。ボウリング場によって、バンパーを設置すると設置した状態のままというところと、各プレイヤー毎にバンパー有無を設定することで、バンパーをセットするように設定したプレイヤーが投球する時だけ自動的にバンパーが出てくるところがあります。「ボールウォール(ボールの壁)」とも言います。
- ピット
- ピンデッキのさらに奥、ボールや倒れたピンが落ちる箇所で、ボールやピンを回収するための空間のこと。
- ピン
- レーンの先に設置された棒状のもので、ボウリングはこれを倒した本数で競う競技です。中に重量調整のための空洞があるため、ボールが当たったときに爽快な音が出ます。高さ38.1cm、最大径12.1cm、重さ3ポンド6オンス(1,417 g) 以上 3ポンド10オンス(1,644 g) 以下(10本のピンの重さの差は113g未満)となっています(ここでは省略しますが、地面からの高さ毎に細かく幅が決められています)。また、ピンにはその配置位置によって番号がつけられています(左図参照)。
ピンとピンの間隔は、1番ピンの中心と7(10)番ビンの中心までが91.4cm、隣り合うピンとピンの間(1番と2番、2番と3番、1番と3番など)は18.5cm間隔(ピンの中心間の距離は91.4cm÷3=30.5cm)で配置されています。
◇ ピンセッター ~ レーンの奥にあり、ボウリングの倒れたピンを回収し、自動的にピンをセットする機械のこと。「ボウリング・マシン」とも呼ばれます。
◇ ピンスポット ~ ピンを配置(立てる)位置。「ピンスパット」とも言います。
◇ ピンデッキ ~ レーン上の最奥部で、10本のピンが立てられるエリアのこと。
◇ ピンアクション ~ ボールがピンに当たった衝撃でピンが倒れる(飛ばされる)軌道のこと。
◇ ヘッドピン ~ 1番ピンのこと
◇ キングピン ~ 5番ピンのこと。周囲を他のピンに囲まれているので、側近に守られた王のイメージから名づけられました。ポケットに入ったように見えてもこのキングピンが残るのはスピードや回転数が低いことが原因である場合が多いです。(アメリカ西地区では1番ピンのことを指すそうです)
◇ キーピン ~ スペアを取るために最初にボールをあてなければならない一番手前にあるピンのこと。後ろの位置にあるピンがピンアクションでそのピンよりも手前にあるピンを倒すことは(ラッキーなピンアクションが無い限り)無いため、スペアを取るための鍵(キー)となるピンということです。 - ピンスパット
- 「ピンスポット」を参照ください。
- ファールライン (ファウルライン)
- アプローチとレーンの境目(最も手前から15フィートの位置)にある線(ライン)のこと。これを超えて投球すると「ファール(2投目の場合はミス)」となり、得点は加算されません。
- ベッド
- レーンの床のこと。
- ボウラーズベンチ (ベンチ)
- アプローチ手前にある投球者以外が待機するベンチ(椅子)のこと。
- ボウリング・マシン
- 「ピンセッター」を参照ください。
- ボックス
- 隣り合う奇数番レーンと偶数番レーンの2レーンをまとめた呼び方。「アメリカン方式」ではこのボックス内のレーンを交互にフレーム毎に投げます。一般的なボウリング場では、その中央にボールリターンがあります。
また、この「ボックス」という単語は、スコアシートのフレームの中にある2つの小さな四角い枠のことを指すこともあります。 - ボード
- レーンを構成する板目のこと。
◇ テンボード ~ 右から10枚目(2番スパット)のこと。よく目標として使用されます。 - ボールウォール
- 「バンパー」を参照ください。
- ボールリターン
- アプローチとアプローチの間にある投げたボールがプレイヤーのところに戻ってくるところ。あまりたくさんのボールを置くと迷惑になります。ボックス内のプレイヤー人数にもよりますが、1人で2個・3個と使う場合はボールベースを使って別のところに置きましょう。また、レーンの間にあるボールが戻ってくる際に通ってくる部分のことを指すこともあります。
- マスキング
- ピンセッターを隠すカバーで、プレイヤーから見てピンの上に見える壁の部分。
- ランウエイ
- 「アプローチ」を参照ください。
- リアクッション
- ピンセッター後部にある、投げたボールを受け止める(衝撃を吸収する)ゴム製のストッパー部分のこと。投球者から見て、ピンの後ろにある壁の部分。単に「クッション」と呼ぶ場合もあります。
- リセットボタン
- 投球してボールがピットに落ちてもピンセッターが作動しない場合、1投目投球前にピンが足りない・倒れている等の場合にピンセットをやり直す時に使うボタン。一般的には、ボールリターンの側面・手前あたりについていることが多いです。ただし、試合の場合は勝手にリセットボタンを押さず、審判を呼ぶことが通例となっていますので注意が必要です。
- リリースドット
- ファールライン手前に配置されている印(ドット)
- レーキ
- ピンセッターの前部にある部品で、ボールが通過後に倒れたピン(1投目)および残ったピン(2投目または10フレ3投目)を奥のピットへ落とすためのバーのこと。よくピンセッターのメーカー名が書かれていたり、テレビ放送のある大会等ではスポンサー等の広告が描かれていることもあります。プレイヤーに対して、ピンの再セットが完了するまで、次の投球を待つように視覚的に明示する役割も担っています。
- レーン
- 39枚の板からなる幅106.6cm×長さ18.288m(ファールラインからピンデッキ後方のテールプランク直前まで)のボールが転がるエリアのこと。ウッド(手前側はボールが落ちてくるため、硬さ・耐久性・傷つきにくさからメイプル(楓)が使われ、奥側がパイン(松)が使われています)製とプラスチック製(表面に木目がプリントされている)がありますが、ウッド製はメンテナンス(リコーティング、リサーフェスなど)が必要となるため、プラスチック製のレーンが最近では多くなってきています。なお、「アレイ」と呼ばれたり、広義ではボウリング場全体を指すこともあります。
- レーンヘッド (ヘッズ)
- レーンの手前側3分の1のエリアのこと。ファールラインから約20フィート地点となるため、スパットの少し向こうまでのエリアとなります。
- レーンベッド
- 「ベッド」を参照ください。
- ロケータードット
- 「アプローチドット」を参照ください。
2.その他ボウリング場の設備等の関連
- アウェイセンター (アウェイ)
- ホームセンター以外のボウリング場。チャレンジマッチなど、アウェイでゲームをする場合、レーンコンディションやアプローチの感覚(滑る・滑らない等)、更には照明の具合などによって2~30点程度ホームと比較してダウンしてしまうこともあります。速い段階で調整していつものスコアが出せるようになるか否かは経験やスキルによりますので、ホームセンター以外のボウリング場にも積極的に出かけて経験値を積む必要があります。
- ケグラー
- ドイツ語で「ボウラー」のこと。
- スロープ
- 「ボールガイド」を参照ください。
- ハウス
- ボウリング場のこと。
- ハウスシューズ (レンタルシューズ)
- ボウリング場備え付けのシューズ。アプローチは専用のシューズ以外で入ることができません。左右兼用となっているため、ボウリングを本格的に始めるなら、マイボールよりも先に「マイシューズ」から揃えることとなります。
- ハウスボール
- ボウリング場に備え付けのボール。多くの方の手の形にあうように穴の大きさやスパンの長さなど数種類のボールが用意されています。
- プロショップ
- ボウリング場で、ボールやバックからテープ等の小物・消耗品まで販売しているショップのこと。最近ではインターネットを利用した通販の方が安価に手に入ることから敬遠されがちですが、ホームセンターのドリラーさんなどスタッフと顔なじみになることで、色々相談に乗ってもらえるようになってくるというメリットもあります。
- ホームセンター (ホーム)
- 日頃通っているボウリグ場のこと。
- ボウラー
- ボウリングをする人のこと。
◇ マイボウラー ~ マイボール(自分専用のボール)を使ってボウリングをする人のこと。
◇ アドバンスド・ボウラー ~ フォームの決まったアドバンスド(進歩した・上級の)ボウラーのこと。 - ボールガイド
- 小さな子どもがボウリングをするために使う投球補助具。滑り台のような形になっており、大人がボールガイドを設置してボールをセットし、子供がボールを押して滑り台を転がして投球します。「スロープ」とも言います。
- ボールラック
- ハウスボールが置かれているボール専用の棚のこと。通常、重さ別にラックが分かれています。ボールを使い終わったら、元のラックにボールを戻します。
- メープル
- 楓のこと。楓が使われているボウリングピンやボウリングレーンの総称として使われます。