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【初級者編】2.用語集(4)~投球動作に関するもの
【初級者編】2.用語集(4)~投球動作に関するもの
1.最初の立ち位置
- アウトサイド
- アプローチやレーンの外側(右投げならレーンの右側、左投げなら左側)のこと。また、そこを使って投げること。インサイドの反対。
- アウトリガー
- ボールを持つ際に、人差し指と小指を左右に開いてホールドすること。
- アドレス
- アプローチ上に立ってボールを構えて投球準備をすること、またはその姿勢。
- インサイド
- アウトサイドと反対に、右投げならアプローチやレーンの左側、左投げなら右側のこと、また、そこを使って投げること。
◇ ディープインサイド ~ インサイドよりも更に深い位置(右投げなら左側)、または、そこを使って投げること。 - スタッガードスタンス
- (右利きの場合)左足を少し前方に出して構えること。「千鳥足スタンス」ともいいます。
- スタンス
- 「スタンディング・ポジション」を参照ください。
- スタンディング・ポジション
- 「スタンディング(立っている)」「ポジション(位置)」で、投球動作の最初の立ち位置のこと。「スタンス」「スターティングポジション」ともいいます。広義で最初の構えそのものを指す場合もあります。
- スターティングポジション
- 「スタンディング・ポジション」を参照ください。
- 千鳥足スタンス
- 「スタッガードスタンス」を参照ください。
- バランスライン
- ボール投球動作(助走)中にキープすべき体の位置のこと。リリース時の「つま先-膝-顔」のラインを指すこともあります。
- ピンチングザボール
- ボールを強く握り過ぎていること。スイングする腕・手にできるだけ力を入れないことが自然なフォームを作り出す基本となります。
- ムーブアウト
- スタンディング・ポジションをレーンの端に決めること。
- ムーブアラウンド
- ムーブ(動く)+アラウンド(あちこち)で、レーンコンディションが読めない等で、適正なスタンディング・ポジションを決めることが出来ず、あちこち動きまわることをいいます。
- ムーブイン
- スタンディング・ポジションをレーンの中央に決めること。
2.ボールを前方へ押し出す
- プッシュアゥエイ
- ボウリングの投球動作の内(4歩助走なら1歩目で)、ボールを前に押し出す動作のこと。
- プッシュダウン
- ボールを前に押し出すのでなく、斜め下前方に下ろす動作のこと。ローダウンリリースに多い。
3.ボールを下に下ろす
- ダウンスイング
- プッシュアウェイで前に出したボールが降りてくる動作のこと。
- バランスアーム
- 利き腕と反対の腕のこと。ダウンスイング以降の投球動作において、利き腕と反対の腕を開いてボディバランスをとることから。
- フリーアームスイング
- 「ペンデュラム・スイング」を参照ください。
- ペンデュラム・スイング
- ペンデュラムとは「振り子」のこと。振り子のように、無駄な力を入れずにボールの重みを使って自然にスイングすること。
4.ボールを後方に持ち上げる
- オープンハンド
- バックスイング(のトップ)で手のひらが外側に向いていること。ローダウンリリースでよく見られます。
- オープンバック
- 投球動作の中で、バックスイング中に肩を後ろに引く(身体が開く)スタイルのことをいいます。振り子の支点が肩でなく首やン帯側の肩になります。
- サイドアーミング
- スイング中の腕が内側(背中側)や外側の軌道(進行方向に対して平行でなく角度がついている)になること。無理にボールを曲げようとする場合等に起こりやすいです。
- トップ
- バックスイングでのボールの最高到達点(バックスイングからダウンスイングに切り替わる点)のこと
- ハイバックスイング
- バックスイングのトップの位置が(頭よりも)高い位置まで振り上げる動作のこと。ローダウンリリースに多い。
- バックスイング
- 最下点に到達したボールが、体の後方上部へと上がっていく動作のこと。
- パワーステップ
- バックスイングのトップでタメをつくり、手遅れの状態をつくり、威力あるボールを投げるためのステップワークの1つ。4歩助走の場合の3歩目の歩幅を半分以下(もう一方の足のすぐ斜め前くらいまで)にする。ローダウンリリースでは必須の技術。
- プッシュオフ
- ボウリングの最終ステップの際に、(右利きの場合)右足でで大きく蹴りだす動作のこと。
5.ボールが降りてくる
- アウトステップ
- ボールの投球動作の終盤、(右投げでは)左足をスライドさせる際に2歩目の左足の位置からまっすぐ前方(体の中心に対してアウト=外側の位置)にもってくること。「アウト」というと体の外側にステップするようなイメージですが、あくまで「インステップ(もう一方の足の前方=体の内側(イン)に踏み出す)」の対義語としての「アウトステップ」です。
- インステップ
- ボールの投球動作の終盤、(右投げでは)左足をスライドさせる際に右足の前あたり(体の中心に対してインの位置という意味でほぼ体の中心あたり)にもってくること。初心者~中級者程度の方が行う場合の基本投法である振り子投法ではこの「インステップ」が望ましいとされています。それは、リリース時の左足とボールの位置が離れてしまうと、脇が開いて右肩が落ちてしまうため、腰が入らずに力の入ったボールが投げられなくなるからです。
- スイングアーク
- 投球動作(スイング)における腕のスイングの円弧(アーク=ボールの軌道)のこと。
- スライド
- 投球動作の最終ステップ(右投げなら左足)を滑らせる動作のこと。スライドすることで膝への負担が軽減されると同時にリリースのタイミングをとりやすくなります。
◇ スライドパーツ ~ シューズの底にアタッチメント方式で付け替えることができるパーツ(部品)のこと。これを付け替えることで、滑り具合やキック時のグリップ力を調整することができます。 - ヒンジ・テクニック
- フォワードスイングの際に肘を若干曲げて(ベンドエルボー)、ボールを包み込むようにするテクニックのこと。「ヒンジ」とは「蝶番(ちょうつがい:ドアを壁にとりつけているもの)」のこと。
- フォワードスイング
- バックスイングの最高到達点からボールが下に降りてくる動作のこと。
- ベンドエルボー
- 肘を若干曲げて、ボールを包み込むようにする肘の状態のこと。そのテクニックのことを「ヒンジ・テクニック」といいます。
- レベレージポジション
- 威力のあるボールをリリースするために、最終ステップで大きく前後開脚の姿勢をとり腰を入れること。
6.ボールを投げる
- アンロード
- ローダウンリリースにおける手首・ボールの動きのことで、カップリストからブロークンリストにして手のひらからボールがこぼれ落ちるようにすること。アンロードは「解放する」という意味です。
- オーバーターン
- (振り子投法における)ボールリリース時において、手の平を正面から内側に向けるように回しながらリリースしますが、この手首の回転が大きすぎることです。自分で定めた狙い位置よりも内側の軌道になってしまいます。
- カップリスト
- リスト(手首)を内側に曲げてカップを作り、フィンガーをボールの下の方に入れるようにすること。これによって、フィンガーに乗っている時間が長くなるため、より強力な回転をかけることができるようになります。「ストロングリスト」ともいいます。ただ、中々初心者には難しいため、最初のうちはメカテクターをつけるのも1つの手です。
- コックリスト
- リスト(手首)を小指方向に横に内側に曲げることで回転数を上げるボールの持ち方のこと。
- サイドローテーション
- ボールの横方向の回転のこと。
- スクウィーズ
- 手を強く握りこんでリフトすることで強い回転力を生み出すリリース方法。
- ストレートリスト
- リスト(手首)を曲げずにまっすぐにした状態でリリースすること。フィンガーの位置はボールを上下に分けるライン上あたりにあります。
- ストロングリスト
- 「カップリスト」を参照ください。
- スピン
- ボールを投げる際に、ボールに対して与える「ひねり」のこと。
- ターン
- 手首を返すこと。フックボールやカーブボールを投げる際にボールに回転をつけるために行われます。
- ドロッピングザボール
- 握力が弱い、はじめてマイボールでフィンガー・グリップに不慣れ、といった場合によくある事象で、本来リリースすべきポイントより前で、ボールをドロップ(落とす)してしまうこと。「ダンピング」とも言います。
- パーソナルナンバー (PN)
- (1)スタート時の立ち位置の右足のつま先の板目と、リリース時のボールが通過する板目の差のこと。
(2)まっすぐ歩いて、ストレートの球質で10枚目(テンボード)を通す時に、スタート時の立ち位置の右足のつま先の板目と10枚目との差のこと。通常、板目5~6枚が標準になりますが、遅いレーンでは外に膨らませますのでPNは大きくなり、逆に早いレーンでは小さくなり、場合によってはマイナス数値となることもあります。
(3)リリース時の左足の位置とボールが通過する位置の枚数差。一般的に、上級者になるほど、この値は小さくなります。 - 引っ張る
- サムを握りすぎている等で抜けがおそくなってしまい、サムが抜ける前でターンをしてしまうことから目標よりも左側に腕とボールが流れてしまって内ミスをしてしまうこと。
- ブロークンリスト
- リリース時に手首がボールの上にあることで、フィンガーの位置がボールの上半球のにあるリリース時の持ち方。フィンガーの抜けも早いためにボールに与える回転力は弱いです。
なお、ローダウンリリースで行われる動作の中の1つで、カップリストの最中に手首を反対側に反らせることで作られたカップを壊す(ブレーク)動作の場合は、サムを強制的に抜くと同時に反動を使ってリフト&ターンよりも強力な回転を与えることができます。 - ヘッドアップ
- 投球動作のリリース時に、ヘッド(頭)が上がってしまう状態のこと。
- リフト
- ボールの投球動作において、ボールに横回転をかけるために、リリース時にサムが抜けた後、フィンガーにボールを引っ掛ける(持ち上げる)ようにする動作のこと。また、その感覚を「リフト感」と呼んだりもします。
- リフト&ターン
- リリースの際に「リフト」と「ターン」をすることで、より強力なフックボールを投げることが出来ます。
- リリース
- ボールの投球動作において、ボールが手から離れる(リリース)瞬間のこと。また、その動作。
- ロフトボール
- 投球の際に、ボールをファールラインよりも前方に放り出す(腰の位置よりボールを高く投げる)投球のこと。レーンを痛めたり、周囲にも迷惑(ボール落下時の音が大きい)なため、禁止行為です。指の抜けが悪い(握りすぎているor指穴がきつい)等でやってしまうこともあります。
◇ ロフティング ~ ロフトボールを投げること。 - ロード・トゥー・アンロード リリース (ロード・トゥー・アンロード)
- 基本的な手首の使い方は「ローダウンリリース」と同じですが、カップリスト・コックリストの角度がローダウンよりも小さく(極端でない)、ブロークンリストもストレートリスト程度までに留めるリリース方法。
7.腕を振り切る
- フォロースルー
- 投球動作の最終局面。ボールをリース後の動作のこと。腕を振り切ることが大事になります。
8.ボールの投げ方(投球フォーム)に関する用語集
- クラウチングスタイル
- 投球動作開始時の姿勢の1つ。一般的に、ボールは肘を曲げて胸の高さで構えて前にボールを押し出しますが、肘を殆ど曲げずに腰の位置で構えて、(通常のプッシュアウェイ動作が)ボールを少し前方に振る程度になった姿勢です。ローダウンリリースをする選手に多い構えです。
- コンシステンシー
- アドレス~フォロースルーまでの投球動作が一貫して正確に行われること。
- サムレス投法
- ボール投球スタイルのひとつ。一般的にボールにはサム・中指・薬指を入れた状態で投球しますが、サムを入れず(レス)に(一般的にはサムホールも無い)投げる投げ方です。サムを入れずに、中指・薬指の2本(ツー)の指(フィンガー)を入れて投げることから「ツーフィンガー投法」ともいいます。驚異的なボールの回転力を出せるのが特徴です。薬指と小指の2本を入れる場合もあります。
- スリーフィンガー投法
- ボールにサム・中指・薬指の3本を入れて投球する最も一般的なボールの持ち方。
- ツーハンド投法
- 日本では腕力の少ないジュニアが利用することの多かった投法でしたが、オーストラリアのジェイソン・ベルモンテ選手(PBA 2012/13シーズン最優秀選手賞)、フィンランドのオスク・パレルマ選手らの活躍によって最近になって急速に脚光をあびてきた投法です。サムを入れずに、ボールに高速回転を与えることが特徴です。
- ツーフィンガー投法
- 「サムレス投法」を参照ください。
- ハイレブ投法
- 「ローダウンリリース」を参照ください。
- 振り子投法
- ボール投球スタイルのひとつで最も基本的な投法。腕に余計な力を入れずに振り子のようにふって投球するスタイルです。
- フリスビー投法
- 「ローダウンリリース」を参照ください。
- 両手投げ投法
- 「ツーハンド投法」を参照ください。
- ローダウンリリース (ローダウン)
- 投球スタイルの1つで、リスタイをつけずに、肘や手首を柔らかく使う(カップリスト→ブロークンリスト)ことで、強い回転とスピードを併せ持ったボールを投げることができます。ボールを下方向に向けることで、手のひらからこぼすようにリリースします。「フリスビー投法」「ハイレブ投法」ともいいます。
- ワンフォア投法
- 人差し指1本のみを指穴に入れて投げる方法。サムレス投法はボールの回転数が高いために10番ピンがとりにくいため、バックアップボール(スライス)の軌道になるように投げます。
9.その他の投球動作に関する用語集
- スイング
- ダウンスイング、バックスイング、フォワードスイングの総称。ボールを投げる際の腕を振る動作のこと。
- ストローク
- 「スイング」を参照ください。
- ○歩助走
- ボールの投球動作での助走歩数のことです。最も一般的なものは「4歩助走」となります。右投げの場合は、右足を出しながらプッシュアウェイ動作を行います。一方、「5歩助走」の場合は4歩助走の前に1歩(4歩助走の場合の1歩目の足と反対の足)足すことで、プッシュアウェイ等のタイミングを図る投法(プッシュアゥエイ動作は2歩目から始まります)。また、一般的ではありませんが、3歩で投げる「3歩助走」や、練習の際に「1歩助走」を使うこともあります。